縁結び神社研究会

慈尊院

ご利益:子授け、安産

交通:南海電鉄「九度山駅」下車、徒歩20分



【特徴・見どころ】
 弘法大師空海が、弘仁7(816)年に創建した「女人高野」の名で呼ばれる古刹です。高野山の麓にある山の玄関口ですが、当時の高野山は女人禁制の地であり、女性はここまでしかお参りすることができませんでした。このため空海の母親もここに逗留し、空海が月に9度も下山して訪れたことから、この辺りは九度山と呼ばれています。

 母の死後はお堂を建立し、化身として信仰していた弥勒菩薩が安置されました。自尊院という名も弥勒菩薩の別名(慈尊)から来ています。このため空海の母親が祀られていること、女性がここまでしかお参りできず女人結縁の寺となったことから、子授け、安産、育児、授乳などに御利益があると言われるようになりました。今でも女性の願いには乳房型の絵馬に願いを託し、奉納されています。

【ほーりー記】
 九度山駅から歩いて20分ほど、住宅地の中にあります。入り口には真っ白い犬がいて、出迎えてくれました。近所の子供達が遊んでいるようなのびのびとした境内です。重要文化財の弥勒堂は柵に覆われていてどうも全体像が掴みにくいのですが、檜皮葺の屋根はとても奇麗でした。

 またその弥勒堂前には有名な乳房型の絵馬が掛けられています。さすがに子授け・安産のお願いがぎっしりといった感じで、駅から離れた少し来にくいお寺であるにもかかわらず、その願いの強さが伝わってきました。


近畿の安産祈願

HOME