縁結び神社研究会

聖林寺

ご利益:安産、子授け

交通:JR桜井線「桜井駅」南口よりバスで10分「聖林寺」下車、徒歩5分



【特徴・見どころ】
 国宝の十一面観音立像で有名なお寺ですが、本尊は安産・子授けに御利益のある子安延命地蔵菩薩です。姉が幾度も出産で難儀した江戸時代の僧文春が、女人泰産を願って一念発起し、四年七ヶ月に及ぶ托鉢による浄財で造像したと伝わっています。聖林寺の祈祷は真言密教の法則にこの寺独自の研鑽が加えられたもので、昔から篤い信仰を集めています。

【ほーりー記】
 本尊の子安延命地蔵は丈六の石仏で、掌善・掌悪同時を従えて地蔵三尊の形式をとっています。どっしりとした体格と真っ白い顔が印象的で、何事にも揺るがなそうな、力強いお地蔵様でした。

 国宝の十一面観音立像はふっくらとした優しい姿をしています。アメリカの哲学者フェノロサによって秘仏の禁を解かれたことは有名ですが、その後日本の国宝制度の第一回指定に選ばれるなど、縁結びとは関係ありませんがこちらも必見です。

 またこのお寺の裏にある小倉山は、一説では万葉集に出てくる雄略天皇の歌に歌われた山とも言われています。「夕されば 小倉の山に 伏す鹿し 今夜は鳴かず 寝ねにけらしも」 万葉の時代、鹿は妻を求めて鳴くと言われており、今夜は鹿が鳴かないね。きっと奥さんが見つかったんだね。という舞台となっています。


近畿の安産祈願

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