縁結び神社研究会

大蓮寺

ご利益:安産

交通:JR「京都駅」から市バス「東山二条」下車、徒歩3分



【特徴・見どころ】
 本尊の阿弥陀如来は、通称「あんさん(安産)阿弥陀」と呼ばれています。これは慈覚大師が晩年に比叡山にこもり阿弥陀如来を彫ると、夢の中で阿弥陀如来に「京都へ降りて女人の厄難(お産の苦しみ)を救いたい」と告げられたことに由来しています。

 この阿弥陀如来は比叡山を下りて真如堂に安置され、女性の信仰を集めましたが、応仁の乱で行方知れずとなりました。その後大蓮寺の本尊がその阿弥陀如来だと分かり、復興を始めた真如堂に返すようにと幕府から命じられましたが、開山の深誉上人が二十一日間念仏を唱え続けると、阿弥陀如来が二体に分かれて大蓮寺と真如堂で一体ずつお守りすることになったというお話が伝わっています。

 また交通機関の発達していなかった大正時代には、「大蓮寺の走り坊さん」と呼ばれるお坊さんが妊婦さんのために京都中を走りまわり、安産のお札を配ったという話も残されています。今でもお寺では安産祈願が毎日行われ、安産祈願を受けられた方には阿弥陀如来の御名号の入ったお札が授与されます。

【ほーりー記】
 寺町の中にある小さなお寺です。東山二条の交差点から二条通を西に向かい、左へと折れる一つ目の道に入った中にあります。

 入り口から「あんさん阿弥陀如来」の石が建つなど、その由緒のほどを感じるお寺です。境内にも安産ののぼりや提灯が下げられ、本堂に向かうと本尊の安産阿弥陀如来を外から拝観することが出来ます。少し遠目でしたが優雅な姿の仏様です。

 本堂右手には寺務所があり、お守りなどはここで頂くことが出来ます。お寺の方と少しお話ししましたが、気さくな感じの方でした。またここは洛陽三十三所観音札所の第八番にも指定されており(本堂に十一面観音も安置されています)、ひっそりとしたお寺ですが訪れる方も多いようです。


近畿の安産祈願

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