縁結び神社研究会

須賀神社

ご利益:縁結び、懸想文売り

交通:JR「京都駅」から市バス「熊野神社前」下車、徒歩5分



【特徴・見どころ】
 祭神は須佐之男神(すさのおのみこと)とその妻の櫛稲田比賣神(くしなだひめのみこと)を祀り、縁結びに御利益があります。この神社では2月2〜3日の節分の『懸想文売り』という神事が有名です。懸想文とは「ラブレター」のことで、烏帽子・水干姿に覆面という出で立ちの文売りから授かる懸想文は、鏡台やタンスの引き出しに入れておくと着物が増え、美人になり、良縁を呼ぶとのことです。もともと家柄はよくてもお金には困っていた公家たちがラブレターの代筆を請け負っていたのが始まりで、アルバイトをしている姿を見られないようにと文売りは覆面をしているのだそうです。

【ほーりー記】
 節分の『懸想文売り』に出かけてきました。それほど大きな神社ではありませんが、境内をくぐるとすぐに懸想文売りに出会うことが出来ました。覆面姿がかなり怪しい(しかも二人組!)ですが、写真を撮らせてほしいとお願いすると快く応じていただけるなど、顔を隠しているのに気さくです(笑)

 懸想文売りは大人気のようで、多くの方が縁結びに御利益のある懸想文を求めていました。若い女性も男性もいましたし、年輩のおばさま方までも。普段はひっそりとした神社(だと思う)ですが、この日ばかりは人が溢れ、活気づいています。

 そして肝心の懸想文ですが、中をあけると件のラブレターが入っていました。和歌のような言葉が綴られていましたが、最後に「我が背の君よ 乞い願わくは 乞い願わくは 妹がもとに」とあります。『背』は恋人、または夫の意。少し切ないラブレターです。

 そして「鶏衣子」より「戌聡雄」さまと送り主と宛先まであります。今年は戌年ですから、鳥から犬へなのでしょうか。するとひょっとしてこれは12人がぐるりと廻る片思い? 恋が成就することを願わずにはいられませんね。なんかやる気が出てくるお守りでした。

 ちなみに節分の日に京都を歩くと、あちらこちらで様々なイベントが行われています。面白い行事も多数あり、いつもと違った京都を楽しむには絶好の一日です。


近畿の縁結び
美人祈願

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