縁結び神社研究会

恋の水神社

ご利益:縁結び

交通:名鉄知多新線「知多奥田駅」下車、車で5分



【特徴・見どころ】
 允恭(いんぎょう)天皇が三輪山の大神のお告げによって藤原仲興に延命の神水を汲みに行かせた際に、仲興が「尾張なる野間の知らぬ沢踏みわけて君が恋しき水を汲むかな」と歌を詠み、以来「恋の水」と呼ばれるようになりました。もともとは延命長寿の霊水でしたが、縁結びに御利益ありと言われるようになったのは、一つの悲恋物語に由来します。

 約八百年の昔、京の都には花のような美しさから桜姫と名づけられた娘がいました。父親は藤原成範という公家で、桜姫は父の家臣である青町と恋に落ちます。しかしその仲を父に許してもらうことが出来なかった二人は、共に都を離れて駆け落ちしてしまいます。

 さらに道の途中で青町が病で倒れると、「恋の水」の霊験を聞いた姫は神水を求め、今度は一人で旅立ちます。そしてやっとの思いで辿り着いた知多の地でしたが、里の者に「霊水まではここまで歩いてきた道と同じほどの距離がある」と嘘を聞かされ、ショックのあまり力尽きてしまったそうです。

 このような恋人を慕う桜姫の想いからか、「恋の水」は恋の病に効く霊水となりました。ここでは紙コップに願い事を書いて「恋の水」を汲み、神棚に奉納すると願いが叶います。また販売されているお守りには左に傾いた相合い傘が書かれており、左に自分の名前を書き、右に意中の相手の名前を書くと、相手の気持ちが自分に傾くそうです。その他にも恋愛に関するお守りが、多数そろっています。


東海の縁結び

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