縁結び神社研究会
深大寺
ご利益:縁結び
交通:JR中央線「吉祥寺駅」南口から、小田急バス深大寺行き25分、終点下車すぐ。または、京王電鉄「つつじケ丘駅」北口から、京王バス深大寺行き15分、終点下車すぐ
【特徴・見どころ】
約1300年の歴史を持つ東京でも屈指の古刹ですが、その創建にはドラマチックな恋物語が伝えられています。柏野の郷長の娘に福満(ふくまん)という若者が恋に落ち、やがて二人は恋仲になりました。しかしそのことを怒った郷長は、娘を池の中島に閉じ込めてしまいます。福満は唐の玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)が深沙大王(じんじゃだいおう)の助けにより大河を渡った故事を思い出し、娘に逢いたい想いで一心にお祈りします。すると大王の化身である亀が現れ、福満はその背に乗って娘に逢うことが出来ました。
この奇瑞(きずい)を知った郷長は二人の中を許し、やがて生まれた男の子が後の満功上人(まんくうじょうにん)です。満功上人は深沙大王を報謝し、深沙大王をお祀りする深大寺を開きました。この縁起により深大寺は、縁結びの御利益で知られています。
【ほーりー記】
茅葺きの山門は小さいながらも美しく、境内には7世紀末の白鳳仏の釈迦如来像(重文)があります。白鳳仏とはまだ中国の唐の文化が成熟する前の様式を伝えたもので、西方の異国的な雰囲気が醸し出されています。関東では2体しかない珍しい仏像です。
また門前には有名な深大寺そばの店が多く、土産物屋も並んでいるのでぶらりと歩くのに適した楽しいスポットです。すぐ近くには都立神代植物公園もあり、季節の花が楽しめます。
ただ縁結びスポットとして考えた場合には、今ひとつ縁起に由来するものは見ることが出来ませんでした。これはやはり秋の恒例行事『深大寺そば祭り』で振る舞われる「縁結びそば」や、執り行われる「縁結び特別護摩」などに期待したいところです(行ってみたい)。
→関東の縁結び
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