縁結び神社研究会

北向観音(愛染かつら)

ご利益:縁結び

交通:上田交通別所線「別所温泉駅」下車、徒歩10分



【特徴・見どころ】
 長野善光寺と向かい合い、片方だけのお参りでは「片詣り」になると言われるお寺です。天長2年(824)に別所温泉の東北のあたりで火事が起き、慈覚大師円仁が七日七夜祈祷をおこなうと、金光(観音菩薩)が飛び去って北向山の桂の大木に落ちました。この桂の木が境内にある『愛染かつら』で、縁結びに御利益のある霊木として信仰を集めています。桂の木と境内の愛染堂(祀られている愛染明王も恋愛の守護仏)は結ばれ、川口松太郎の名作「愛染桂」もこの木からヒントを得たと言われています。

【ほーりー記】
 善光寺にお詣りしたら、こちらにもお詣りしないと片詣りになってしまうと言われ、善光寺とは向かい合わせに建つ北向観音境内入り口にあります。樹高は約22Mもあり、空いっぱいに枝を伸ばす姿はまさしく霊木でした。

 愛染堂は参道を挟んだ向かい側にあり、お堂の中を目を凝らすと、赤い愛染明王を見ることが出来ます。また別所温泉は美人の湯で知られ、この辺りではお嫁に行くときには必ず温泉で肌を整えてからお嫁入りする『別所詣で』という風習があるほどです。北向観音境内にも温泉が沸いており、お手水は温かな「慈悲の湯」です。


甲信越・北陸の縁結び

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